事故を未然に防ぐ

知っておいていただきたいこと

水難事故

「阿寺ブルー」と言われる渓谷の澄んだ水は何とも魅惑的。ついつい近寄りたくなりますが油断は禁物。ここに限らず木曽の川の水は冷たいです。足元にも注意してください。自由な分、自己責任が伴います。川遊びはルールを守り、細心の注意を払って楽しんでください。

木曽での水難事故の多くは大桑村の阿寺渓谷での水遊び中に発生しています。他には木祖村での釣りの最中に起きたり、南木曽町で散策や沢登りをしている時に転落したりするケースがありました。
川遊びには特に以下の点に注意をしてください。
▽穏やかに見えても深い場所や流れが速い場所があるので油断しない
▽水温が低く流れがあるため泳ぎの腕を過信しない
▽降雨後など増水した川に入らない
▽アルコール摂取後に川に入らない

山岳遭難

体力や技術、装備が不十分な登山者が少なくありません。特に単独登山は万が一の時に救助が手遅れになる可能性が高くなるなどリスクを伴います。また、山の天候は変わりやすく、里の季節、天候とは違います。甘い認識は捨て、入念な準備をもって、無理せず余裕を持って登山を楽しんでください。

長野県では、指定登山道(木曽御嶽山、木曽駒ケ岳等)を通行する場合は、「登山計画書」の届け出が必要です。WEBによる届出を推奨しています。
詳しくは、長野県のホームページをご覧ください。

長野県警察本部では、安全で楽しい登山をするための動画等をホームページに掲載しています。 詳しくは、長野県警察本部のホームページをご覧ください。

スマートフォンにダウンロードして使用するアプリ(YAMAP)もあります。事前に地図情報をダウンロード(無料)することで、電波の届かないエリアでも位置情報が確認できます。また、登山届も必要事項の入力だけで自動で県に提出することができます。
詳しくは、アプリのホームページをご覧ください。

野生動物

山は、クマやイノシシ、サルなど野生動物の住処です。木曽地域はツキノワグマの生息密度が高く、推定生息数は県内の4分の1を占めるといわれています。クマに出会わないためには「クマ鈴」や「ラジオ」などの音を出しながら行動して、人の存在をクマに知らせることが大事です。また、小グマは非常に愛らしく近づきたくなりますが、必ずと言っていい程そこには母グマがそばにいます。母グマは子グマを守るために必死になります。小グマを見かけても絶対に近づかず、クマから目を離さずに静かに後ずさりでその場を離れてください。

また、ヘビやハチなどの小動物にも注意が必要です。
特に毒ヘビである「マムシ」「ヤマカガシ」に嚙まれた場合は、命にかかわる場合もあるので、一刻も早い医療機関への受診が必要になります。症状としては、噛まれた局部に焼き火ばしをあてられたような激痛や腫れ、局部の内出血が起こるといわれています。
ハチにも注意が必要です。ハイキングなどで歩いている際に、スズメバチが「カチカチ」と周りに飛んでくる場合は、近くに巣があって威嚇をしている状態です。ハチが近づいてきても振り払わず、静かに頭を下げてゆっくりと後ずさりで、ハチがいなくなるところまで離れましょう。ハチに刺されると体内に抗体ができ、次に同じ種類のハチに刺された場合、人によっては、アレルギー症状であるアナフィラキシー(呼吸困難、発熱、血圧低下)を起こすことがあります。特にアレルギー体質の方、ハチに一度刺されたことのある方は十分注意をする必要があります。

交通事故

谷を縫って伸びる国道19号、伊那や高山へ抜ける国道361号は一本道で信号機が少ないため、ついついスピードが出がち。余裕を持った運転が事故を防ぎます。国道は木曽にとって生活路線であるとともに物流の生命線。経済を支える大型貨物車両が昼夜を問わず行きかいます。一旦、通行止めになると影響が大きいのでくれぐれも安全運転で木曽路の旅をお楽しみください。
疲れたな、眠たいなと感じたら、特色のある道の駅での休息をお勧めします。

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