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奈良井は広く鎌倉時代から宿駅としてその名を広く世間に知られていた。
中山道67宿の中でも屈指の大宿で俗に奈良井千軒といわれていた。
時の流れによってその形態は少しは変わっていくが奈良井は、現在でも昔の面影を残していることは全国でもまれにみる貴重な存在であるということで、昭和53年5月31日付で国の重要伝統的建造物群保存地区に指定せられ、永久に保存せらるることとなった。
昔、宿駅には幕府の役人や諸大名その他の旅行者用として幕府の定めた一定数の伝馬(宿駅用の馬)と(人足)を常備しておいて旅行者の需要に応じたのであった。