木曽谷の最も南に位置する南木曽町
面積の90%以上を森林が占め、木と寄り添い暮らす町です
今の暮らしに生かされる受け継がれた伝統と技術
衣食住の体験を通し、南木曽の風土に触れる旅
(漫画家で「木曽応援団長」鈴木ともこさんと行くENJOY木曽ツアー・南木曽編より写真抜粋)
南木曽エリア
長野県の南西部、 岐阜県との県境に位置する南木曽町。中央に木曽川が流れ、木曽谷の中では最も南の町です。面積の90%以上を森林で占め、木曽ひのきなどの豊富な木材を産出。ろくろ細工をはじめとする木工業により栄えてきました。中山道 妻籠宿は日本で初めての「重要伝統的建造物群保存地区」。
歴史が繋がれている町並みと伝統技術、渓谷や滝など豊かな自然を求めて多くの人で賑わいます。
桧笠の家
南木曽町に300年以上前から伝わる「桧笠(ひのきがさ)」 。
木曽ひのきと竹を編み込んで作られる地場産物。今も変わらず、昔ながらの技法で作られています。
軽くて丈夫で通気性が良い日除け笠。湿ると膨張して乾燥すると収縮するひのきの特性により、防水性・通風性も備えています。抗菌作用もあるひのき。桧笠の材料で作られたバスケットやざるなど現代の暮らしの中でも大活躍します。
キッチン&カフェ 萬屋
地域の食材をふんだんに使った郷土料理を楽しめます。築110年の古民家をリノベーションした建物は、温もりが溢れ、初めて訪ねた場所なのにほっとする空間。
「なぎそねこ」の温かさを感じながら、郷土の味をいただきます。南木曽の味覚を巡る旅にぴったりです。
マウカラニゴートファーム
ハワイ語でマウカは「山側の」、ラニは「天国、広い空」の意味。ハワイの雰囲気が漂う広大な牧場で放牧されているヤギの姿に癒される場所。新鮮なヤギのミルクから作られるチーズは、牧場内の工房で生産しています。さっぱりしたものからコク深いものまで、ヤギならではの特別な味わいを堪能できます。
木地師の里 ヤマイチ
熟練の職人のアイデアから生まれる作品は、現代の生活を豊かにするものに。南木曽ろくろの歴史を受け継いだ技術を見学することもできます。
事前予約にて「手挽きろくろ」体験も可能。南木曽の思い出のひとつに、挑戦してみてはいかがでしょうか。
木地師の里 木地屋 やまと
温かな灯りを放つ木のランプシェード。ろくろを使い、薄く仕上げる繊細な職人の技は、お店の外からも惹き込まれる温もりがあります。流れるような木目と漆の艶が魅力の作品は、現代の生活に寄り添った、人と自然と木をつなげるデザインが印象的です。
柿其温泉 渓谷の宿 いち川
南木曽の大自然の中に佇むお宿。迫り来るような鮮やかに色づいた木曽谷の紅葉と、夜は満天の星空。ひとり占めしたかのような贅沢な景色を満喫しました。
季節を通して、地域の食材を使ったお料理は素材の味を大切にした優しい味付け。天然温泉で癒されます。
おわりに
迫りくる木曽谷の大自然と地場産物に触れた南木曽の旅。日常から離れ、タイムスリップしたような時間を過ごしてリフレッシュ。この旅で出会った作品は、触れる度に訪ねた場面を思い出す愛着が沸くものに。伝統の技術と現代の暮らしを組み合わせ、新たな魅力が生まれています。懐かしさと温もりある南木曽へ訪れてみませんか?
山好きが高じて東京から信州に移住。 『山登りはじめました』など著書多数。
木曽谷の魅力を伝える「木曽応援団長」に就任し、鈴木ともこと味わい尽くす!「ENJOY木曽ツアー」を開催している。
SBCラジオ『ソラトモとスズトモ』
パーソナリティ。
公式サイト
ポータルサイトYahoo!JAPAN 地域クリエイターとして塩尻市と木曽町の地域情報を発信中